あ、エネルギーが変わったなと思った。
大好きな幼稚園を引っ越しの為に転園することにして、
そこだけ見れば寂しくて嫌なことだけど、
全体を見ると、決してそんな事はないのだと思っていたけれど、
やっぱり大好きで失うのがいやなことだったから
ずっと寂しさを感じていた。
でもそれも少しずつ薄くなっている自分も感じていた。
今日が、終業式で、最後の日。
先生に手を引かれて出てきた子供を見て、その顔を見て、身体が反応したのだ。
涙が出て止まらない。さみしさと、ありがたさと、感謝と、終わりなのだという事実を知り、涙がどんどん出て、一言で言い表すことができない感情を自分の中に感じていた。
1分前までは笑って、出てくるのを待っていたのに。
目で見て、体感を感じて、その瞬間に急にエネルギーが変わったのだ。
頭で想像しているものより、体験して、体感しないとわからない事だった。
私がこんなにもこの場所を拠り所にしていたのか、自分の一部になっていたのか、自分の中を占めるその大きさを自分が知らなかったのだ。
その大きさを知り、身体が反応したのだ。
涙は癒しなのかもしれないし、
その現実が、本当なのだと知った悲しみや衝撃なのかもしれないし、
何がこうだったから、こう
という説明ができないのだけれども、
確かに体感を感じたのだ。